法定福利費とは
法定福利費とは、健康保険、厚生年金保険、雇用保険といった社会保険のうち、法律で事業主が負担すると決められている保険料のことです。会社の裁量で出す手当とは違い、人を雇って現場を動かすかぎり必ず発生します。建設業では、現場で働く人の社会保険加入が長く課題とされてきたため、国土交通省が見積書に法定福利費の内訳を明示するよう求め、専門工事業の各団体が標準的な見積書の様式を用意しています。解体工事の見積書でも、労務費に対応する形でこの費目が計上されます。ここで気をつけたいのは、法定福利費は値引き交渉の対象にすべき費目ではないという点です。ここを削れば、現場で働く人の社会保険料の原資が失われることになります。総額の安さだけで比べるのではなく、労務費と法定福利費がきちんと積み上げられているかを見てください。一式とだけ書かれ内訳が示されない見積書では、この点を確かめようがありません。