静的破砕剤とは
静的破砕剤とは、水と練り混ぜて穴に詰めておくと時間をかけて膨らみ、その圧力でコンクリートや岩を割る粉状の材料のことです。生石灰を主な成分とし、水と反応して体積が増える性質を利用します。まず壊したい部分に削岩機やコア抜きで穴をあけ、練った薬剤を流し込んで待つと、数時間から一日ほどで穴を起点にひび割れが広がり、あとは小さな力で取り除けるようになります。重機やブレーカーのような大きな音や振動が出ないため、住宅が密集した場所や病院、学校の近く、建物の一部だけを壊す工事などで選ばれます。一方で、割れるまでに時間がかかることと、穴あけの手間が多いことから、工期と費用は機械による解体よりかさみがちです。気温が高い時期などに薬剤が穴から噴き出すことがあるため、保護めがねの着用と、製品ごとに定められた水の量や気温の条件を守ることが欠かせません。