歩掛とは
歩掛とは、ある作業を単位数量だけ仕上げるのに、どれだけの手間や機械の稼働時間が必要かを表した数値です。たとえば「解体を一平方メートル分進めるのに作業員が何人日、重機が何時間かかるか」といった形で示されます。この歩掛に作業員の単価や重機の損料を掛け合わせることで、工事費の積算がおこなわれます。数量拾いで求めた面積や体積が「どれだけの量か」を表すのに対し、歩掛は「その量にどれだけ手間がかかるか」を表す係数にあたります。公共工事では国や自治体が標準的な歩掛を定めて公表しており、積算の根拠として使われます。民間の解体工事では、各社が自社の施工実績を踏まえた独自の歩掛を持っていることが一般的です。同じ建物なのに会社によって見積額が違うのは、材料費や処分費の単価だけでなく、この歩掛の置き方が異なるためでもあります。施主が歩掛そのものを検証することは現実的ではありませんが、金額の根拠として数量と単価が分けて書かれているかどうかは、見積書を読むときの手がかりになります。