グラップルとは
グラップルとは、油圧ショベルのアームの先に取り付けるアタッチメントのひとつで、複数の爪を開閉させて対象物を挟み、つかんで動かすための装置です。解体現場では、壊す道具と運ぶ道具が役割で分かれています。コンクリートを噛み砕くのが圧砕機、打撃で砕くのが油圧ブレーカーであるのに対し、グラップルは壊したあとの廃材を挟んで持ち上げ、種類ごとに置き場を分け、ダンプへ積み込む工程を担います。木材をつかむ用途に特化した爪の形状のものはフォークグラップルと呼ばれ、爪の付け根が回転して向きを自在に変えられる機種もあり、狭い場所での積込みや仕分けの効率を大きく左右します。分別解体が法律で求められている以上、廃材を混ぜずに種類ごとにまとめる作業は避けて通れず、その主役がこのアタッチメントです。分別が行き届けば、木くずやがれき類はそれぞれの処理ルートに乗り、混合廃棄物として高い処分費用を払う事態を避けられます。現場を見学したときに、廃材が種類ごとの山に分けて置かれているかどうかは、分別が実際に機能しているかを判断する手がかりになります。