私道の掘削承諾とは
私道の掘削承諾とは、他人の所有する道を掘り返して水道管やガス管、下水の引込管を撤去したり新しく引いたりするために、その道の所有者から得る同意のことです。公道と違って私道は個人の財産なので、掘るには所有権を持つ人の承諾が要ります。これは法律が一律に定めた許認可ではなく、民事上の合意です。しかし水道事業者やガス会社が工事の申込みを受け付ける際、承諾書の写しを求めることが多く、実務では事実上の必須書類になっています。難しいのは、私道が複数人の共有になっていたり、細長く分筆されて数軒で持ち合っていたりする場合で、原則として関係する所有者全員から取り付ける必要があります。相続が繰り返されて名義人が亡くなったままだったり、連絡先が分からなくなっていたりすると、ここで工事が止まります。解体では、建物とともに引込管を撤去する段階と、あとで建て替えて新しく引き直す段階の二度、私道を掘ることになりがちです。承諾書は将来の再工事や所有者が代わった場合にも及ぶ書き方にしておくと、二度手間を避けられます。解体を決めたら、見積りと並行して前面道路の登記を確かめておくことをおすすめします。